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【レスリング世界選手権2019】ブシロード・オレッグ選手、athletic camp LION・荒木田選手は無念の一回戦負け…国内予選から再挑戦へ【2020東京五輪】

2019年09月26日

9月20日、カザフスタンの首都・ヌルスルタンにて開催された「レスリング世界選手権2019」にブシロード所属オレッグ・ボルチン選手と、athletic camp LION所属・荒木田進謙選手がフリースタイル125kg級で出場し、それぞれ一回戦で無念の敗退となりました。

 一回戦でいきなり強豪のロシア選手と対戦したオレッグ選手は序盤では互角の勝負を展開。後半に相手が仕掛けてきたところを投げに打とうとしましたが得点には繋がらず、残念ながら4-7で敗退。敗者復活戦へも回れず初戦で姿を消すこととなりました。

右目を負傷し見た目も痛々しいオレッグ選手は試合後「今回は相手が強かった。1ピリオド目の後半にも隙を突かれてタックルに入られてしまった。世界のトップで闘うには一瞬の隙も許されないし、まだまだ練習しなきゃいけないことがたくさんある。後半の投げも出さなければ良かったと思ったがああするしかなかった。今後は全カザフスタン選手権でしっかり優勝して、来年から始まるアジア予選に備えたいです」と悔しげに語りました。

 

 

一方の荒木田選手は一回戦でモルドバの選手と対戦。落ち着いた表情でマットに上がった荒木田選手でしたが、序盤に押し出しで1点を取られると、あれよあれよと言う間に押し出しのみで点数を重ねられ、警告を受けながらも前に出ることができないまま3つのコーションにより失格負けとなりました。

 

じつは試合の2カ月前に肉離れで負傷し追い込んだ練習ができなかったという荒木田選手。試合後には「最初に点数を取られるところまでは自分の予想内だったのですが、そこから1つも取り返すことができず、相手のミスを誘うつもりが、自分がどんどんミスしてしまった」と振り返っていました。

 

2人の試合を日本から見守っていた監督の新日本プロレス・永田裕志選手は「オレッグは確実に実力を上げている。今回は組み合わせが悪かっただけ。荒木田は誰にも負けない強い気持ちだけは持っているので、ケガをしっかり直して万全の体調で闘わせたかった。これで東京五輪出場の可能性が消えた訳ではないので、まだまだ全力疾走で行くゼアッ!」と前向きにコメント。

 

今大会では残念ながら2020東京五輪の出場枠を獲得することはできなかった両選手ですが、今後は国内予選をもう一度勝ち抜き、アジア予選他へと繋げていく過酷な挑戦が再び始まります。

 

2020東京五輪へ向け再スタートを切ったオレッグ選手と荒木田選手、引き続きみんなでエールを送りましょう!!

 

 

【試合結果】フリースタイル 125kg級

▼オレッグ・ボルチン(カザフスタン=ブシロード) ※28選手出場
1回戦 ●[4-7]Khugaev, Alan Lavrentevitch(ロシア)

※敗者復活戦に回れず

 

▼荒木田進謙(athletic camp LION)※28選手出場

1回戦  ●[警告失格、4:31=0-8]Romanov, Alexandr(モルドバ)

※敗者復活戦に回れず