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【レスリング/ブシロードクラブ】山口、オレッグが公開練習で猛烈スパーリングを披露! 4月の海外試合へ向けて順調な仕上がりに永田裕志監督も太鼓判!!
2019年03月08日
3月7日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターにてレスリング全日本チーム(男子フリースタイル)が公開練習を行い、ブシロードクラブの山口剛選手、オレッグ・ボルチン選手が多くの報道陣の前で激しいスパーリングを披露! 今後の試合へ向けての強い意気込みを語りました。
■オレッグ「目標はアジアで3位以内に入ること」
2月「全カザフスタン選手権」で優勝したオレッグ・ボルチン選手は3月にベラルーシで行われるカザフスタンチームの合宿に合流したあと、4月23日より中国・西安で開催される「アジア選手権」に出場する予定。この日の練習では同階級の先輩でありライバルの荒木田進謙(athletic camp LION)を相手に、昨年7月の『アジア大会』1回戦を彷彿とさせる試合さながらの猛烈なスパーリングを披露した。
ブシロードクラブ・監督の永田裕志選手(新日本プロレス)はオレッグ選手に関して『今まではタックル一辺倒だったのが“組手”もうまくなってきたので、ポイントをとるバリエーションが広がっている』と高評価。本人も「カザフスタン代表として今年はアジア、世界選手権に出場してもっと上位を狙いたい」と意欲を燃やしており、現在の目標は「アジア選手権で優勝、できなかったとしても絶対に3位以内に入ること。そして世界選手権に出場すること」。とくに今年の『世界選手権』は地元・カザフスタンで開催されるということもあり、そこで5位以内に入れば2020東京五輪出場も決まるため勝負を懸けている。
■山口「自分の心の乱れに気づくことが大事」
山口剛選手は昨年12月『全日本選手権』で準優勝に終わってから、世界で闘える実力がありながら国内で勝てないというジレンマに陥り、通常練習のほかにメンタルトレーニングを新たに取り入れた。「自分の気持ちの乱れを認めて、それを自然な状態に直していくことをしています。外部的要因、つまり試合のこと、友人や家族のこと、自分の将来のことで乱れることが多いので、自分に何が起こっているのかに気付くことが大事。ただのボジティブシンキングではないのでこれからが楽しみです」という。山口選手が出場する4/6『モンゴルオープン』でもこの効果が期待されるが、オレッグ選手に「カザフスタンから強い選手も出るよ」と聞いた山口選手は「うわぁ〜もう心が乱れた…!」と言いつつも笑顔を見せており、メンタル面の強化がどんな良い結果を生むかに期待だ。
山口選手にメンタルトレーナーを紹介した永田監督は「12月の試合では攻撃の幅が狭くなっていて、リラックスしているようには見えなかった。相手どうこうではなく自分が何をすべきかを考えていけば山口はもっと強くなれる。今年は2人とも勝負の年。絶対に勝って世界選手権に出られるように頑張ってほしい」と総括しつつ、実戦へのアドバイスを体をもって伝えていた。
【プロフィール】
山口剛(やまぐち・たけし/フリースタイル97kg級)
1989年4月4日生まれ(29歳)、岐阜県出身。身長180cm。2007年に高校4冠王を達成し早稲田大学へ進学。2012年『全日本選手権』優勝、2013年『世界選手権』8位入賞。2014年2月、単独遠征先のジョージアで左ヒザじん帯を断裂。必死のリハビリを経て同年12月『全日本選手権』97kg級で復活優勝。2015年『アジア選手権』銅メダル獲得、2016年リオ五輪はあと一歩のところで予選敗退。2017年春に再び復帰し12月『全日本選手権』復活優勝、2018年3月『アジア選手権』3位、8月『アジア大会』5位。2020東京五輪出場権獲得を目指して奮闘中。<ツイッター @YamaTake0404>
オレッグ・ボルチン(Oleg Boltin/フリースタイル125kg級)
1993年2月10日生まれ(26歳)、カザフスタン出身。身長185cm。山梨学院大学卒業。幼少期よりレスリングをはじめ、2013年アジア・ジュニア選手権で2位、日本へ留学してからは全日本大学選手権で史上7人目の4連覇を果たし、2017年ブシロードへ入社。2018年アジア大会で8位入賞、2018、2019年全カザフスタン選手権で2連覇。日本とカザフスタンを行き来し、両環境の良い部分を生かしながら2020東京五輪出場を目指す。
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