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ブシロード・山口剛選手、レスリング世界選手権は2回戦でイタリアの伏兵に敗れる…「もっと海外で経験を積みたい!」

2018年10月24日

 2018年10月22日(現地時間)、ハンガリー・ブダペストにて開催された『レスリング世界選手権』にブシロード・山口剛選手が出場し、1回戦はプエルトリコ選手に10-0で快勝したものの、2回戦のイタリア選手に2-7で敗退。3度目の世界選手権で自己最高位を目指すところが残念な結果に終わってしまいました。

■まさかの伏兵“イタリア”選手は元キューバの強豪
 「調子は良かった」という山口選手、1回戦では得意の一本背負いからアンクルホールドを決めるなど、プエルトリコ選手を相手に盤石の試合運びで難なく突破。


 今日はイケる!と弾みをつけて臨んだ2回戦でしたが、イタリア選手に序盤で素早くバックをとられるとローリングで返されて7失点。後半になんとか2点を反撃したものの7-2で敗退となりました。じつは相手のイタリア選手はキューバから国籍変更して出て来た実績ある選手で、今大会でも3位に入る強豪でした。

■今まで闘ったことのない瞬発系タイプ
 試合後、山口選手は「イタリアというか、キューバ人は今まで闘ったことのない強さでやりづらい相手だった。あと一歩踏み込みができればよかったが、(ケガした)足を取られるのが怖くてできなかった。ただパワーでは負けていなかったと思う。これからはもっとああいう瞬発系の相手とも練習していきたい。そのキューバ人も次戦でアメリカに負けている。世界にはまだまだ僕の経験したことのない闘い方をする選手がいる。オリンピックまでにアメリカ遠征などしてアメリカ大陸の選手とも練習していきたい」と悔しいながらも今後を見つめて語りました。

■永田裕志「パワー負けはしなくなったことが収穫」
 山口選手の試合を現地ハンガリーで観戦した永田裕志監督は「筋力トレーニングの成果もあり山口はパワー負けはしなくなった。ただ97kgとはいえ世界では素早い反応を求められる。瞬発型からスタミナ型、組手がうまい選手とか、日本から飛び出して世界中のいろんな相手とスパーリングしてほしい。わずか3回目の世界選手権(13、15、18年)で、力負けしていたら話にならないけど、してないことが分かったことが収穫。まだまだ希望もたくさん詰まっている。それを自らの手で掴み取ってほしい」と語りました。

 山口選手にとって今回の『世界選手権』は厳しい結果となりましたが、東京五輪へ向けての闘いはまだまだ続きます! まずは12月『天皇杯 レスリング全日本選手権』をしっかり優勝して国内敵なしを証明するところから! 日本重量級のエース・山口選手の『TOKYO 2020』を目指す闘いに今後もご注目ください!


▼試合結果
【フリースタイル97kg級】山口剛(ブシロード)   25選手出場
2回戦 ●[2-7]Conyedo Ruano, Abraham de Jesus(イタリア)
1回戦 ○[Tフォール、2:09=10-0]Merrill, Charles Zachary(プエルトリコ)

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